2017/07/22

旅の途中に静電発生方式スタイラスペン評価 で寄り道



つづいて「 iPad。PDF上でベクターデータが扱えるアプリを探す旅2017-02 」落選編 にいく予定でしたが、

新しいスタイラスの評価について おこなっておくことになった。



新しいスタイラスペンの名前は
日本名:USB充電タッチペン
英語名:Active UNI-FINE STYLUS だそうです


MicroUSBで充電するみたいです
本体と付属品一式

充電中は赤ランプ点灯

緑ランプが点灯したら充電完了のサイン

タブレットの蓋に挟んで携帯するのに丁度いいカンジのケースも付属品
一部、ゴムなので急な付け外しにも対応できそうです

ランプ部分はボタンにもなっていてい、使うときはボタンを押すと青点灯
もう一度押すとOFFになる

なにより、某Pencilに意匠がそっくりなのだが
そこで指摘されたもうちょっとこうだとイイよねと言われた意見をうまーく取り入れているのがすごい

絶対失しちゃダメといわれる部品として追加購入不可な磁石式キャップ → ネジ式
クリップがない! → ついてきた
Lightning ピン(オス)?! → MicroUSB(メス) 充電ケーブルもついてくる
白くて、握りの太さも、長さも 丁度某Pencilそっくりです・笑



一般的なタブレットスタイラスペンは2つに分類される


Su-Pen に代表される、静電容量方式スタイラスペン
と、
ApplePencilに代表される、静電発生方式スタイラスペン

この Active UNI-FINE STYLUS は後者に属する。


そもそも両者の違いは、
前者は静電=自分の身体で持っている電気でその分、タブレットとペンの設置面積が大きくなければならない
だが、ペン先が見えないので細かい文字を書くのが不向き、筆圧感知は全くできない。
金額に非常な幅(100均でも買えるし、Su-Pen みたいにこだわったもの)があるのがこのカテゴリだ。

これらの理由から

電池の力で補ってペン先を細くした というのが後者のモデルなのだ。


性能を求めると
タブレットに適した推奨スタイラスペンを使うのが一番良い。
たとえば、iPad Pro には Apple Pencil の組合せ。 もしくはタッチペンとして使うだけなら静電容量方式スタイラスペンでもいいが、絵を描くにはやはり不向き

これを、推奨でないペンを使うとどういうわけか上手くいかない...
(実際このスタイラスと 手元のiPadPro 10.5吋 を試したが 散々な結果でした)


というとことで、
新たに入手した Active UNI-FINE STYLUS について
iPad mini(初代モデル) と iPhone 7Plus アプリは MetaMoJi Note で検証してみることになった





スタイラス左から
Active UNI-FINE STYLUS 、Apple Pencil、Su-Pen
一番愛用しているシャープペンシル2本
Apple Pencil はそのままだと滑って持ち方がわるくなるのでシリコンカバーをかぶせているこれが非常によい

ペン先にはサスペンション?が
だからといって、感圧機能はない



iPhone7Plus × Active UNI-FINE STYLUS
アプリケーションは MetaMoJi Note
ApplePencil と Active UNI-FINE STYLUS の先端の差はこの画像でわかってもらえると思う


ペン先の形が円柱形なので液晶に当たる部分が手前ではなくペン奥になるので思っていたより右よりになってしまう。
先が丸くないとは意外に大変だということが次の画像でわかる。

水色太字1(7pt):テキストをできるだけ丁寧になぞってみた。 書き出しが左にちょっとずつずれているのがわかる。 目視とペン先(円柱形)の誤差がここに出ている。
水色太字2(7pt):方眼をできるだけ丁寧になぞってみた
黒色細字(3pt):ノートを取るスピードで書いてみた

黒色細字(3pt):ノートを取るスピードで書いてみた を拡大
普段ペンとノートで書くのと同じ要領で書くとこうなる
文字が繋がってしまっている部分が多々みられる
そして、頭出しが上手く出来ていないところも

結論

電流の調整制御が難しいのか、液晶から浮かせていても文字が繋がってしまっている。
そして、「 i 」の「・」が上手く書けていない。 ボールペンでいう擦れの状況がおきている。
サスペンションのせいで液晶から浮かせていないわけではない。 普段筆圧が低めでHBやBでは硬すぎるので 必ず2Bを愛用する私はサスペンションで押し込んで使っていないと思う。

アプリを替えてみた(たとえば、Evernoteの手描きモードなど)が、劇的な変化はなかった。

タッチペンとしての利用は十分役目を果たせると思う。
だが、 文字を書く普段のような感覚で というのには適さないかもしれない という感想です。

ただ、細いポイントの筆跡を残したい場合は Su-Pen よりは Active UNI-FINE STYLUS になると思う。


最後に
対応機種をまとめておくと
iPad Proを除く iPad やタブレット、iPhone スマートフォン だそうだ。
Surface については特殊なので 対応除外機種だったそうです。


カラバリは黒と白2色展開



ApplePencilには 転がらないし、握りやすいし
このシリコンケースがオススメです



関連
iPad。PDF上でベクターデータが扱えるアプリを探す旅2017-01 | Perle -3C- je les veux❤

2017/07/10

iPad。PDF上でベクターデータが扱えるアプリを探す旅2017-01



という題目で アプリ比較を作っている最中


facebook 友達から以下のような質問を受ける


数百ページのPDFを読み込んで、ペラペラとめくりながら線を追記できますか?
ご存知でしたら教えてください。

つまりこんなことができないか? というお悩み相談

  1. PDFに注釈を入れたい
    • 付箋形式ではなく ダイレクトに書き込む方法で
  2. Adobe Readerはメモする線の太さが変えられないんですよねぇ
    • 太さも変えたいし、色も変えたい
    • あとから変更したい
  3. 100ページ以上でもスムーズに動く?
加えて、
  1. 書き込むPDF用紙サイズは元データに依存しない
    • もとのPDF書類に余白を作った書式設定が可能だと嬉しい
  2. 再編集できるような保存形式の確保
    • iPadから編集ファイル自体をエクスポートして誰かに渡せたり
    • また開いて再編集可能な保存形式を持っていると嬉しい
  3. PDFに書き出し
    • 別のアプリの渡すなどして、書き込み入りのデータを再PDF変換したい
  4. 私なら、読むアプリと書き込むアプリは別々にしたいな
    • 書き込み終わったらArchives的な意味も含めて別アプリで閲覧専用にしたい
    • 書き込み用のデータは残しておいてもいいし、削除してもいい
    • 上下のスクロールではなく、本やノートのように左右にめくりたい
    • もちろんテキスト検索もできる


これらを網羅するアプリを探してみたら
ありました!


というととで、宿題提出

これ、このアプリです!
メタモジ(MetMoJi)さんの Note です
発売当初は「AnyTime」という名前でした




こちらと併せて是非一緒に使っていただきたいのは
マゼック(mazec) ですが、その話はおいおい



そして閲覧(アーカイブ)するアプリは別の方がよくて(後半に登場します)
それがコレ
i文庫HD
840円
(2017.07.07時点)
posted with ポチレバ

(ついでに、鉛筆のレビューも並行してすることに... )


検証機材の紹介

《こっち》iPad Pro 10.5吋、iPad mini 初代
Su-PenAcase Active Sense 極細Apple Pencil(シリコンカバー装着
これらのミックスで行いました 新作スタイラスペンのレビューは別投稿にて


まずは MetaMoJi Note で出来ること軽くなぞる

  1. PDFへダイレクトに注釈を入れたい

iPadでベクターデータが扱えるアプリを探す旅2017-01
もともとPDFで配られた学術誌に手書きで書き込みしてみました


  1. 書き込み線の太さも色も沢山使いたいし、あとから変更もしたい
データの持ち方がビットマップではなくベクターデータなので自由度が非常に高いのが特徴
iPadでベクターデータが扱えるアプリを探す旅2017-01

  • ペン色は無段階色相環で好みの色に調節可能
  • 作成したセットは保存しておける
  • しかしIDが紐付けされていても端末を跨いでのペン情報共有はできない

基本的なべークターデータの扱いと同じ
iPadでベクターデータが扱えるアプリを探す旅2017-01
  • 一端閉じて、また開いても色・太さ・などいずれの作業も変更可能
  • ベクターデータだから1本単位で出来る
  • 消しゴムで消せば、1本の線も2本に加工できる



mazec(マゼック)を使ったとき
iOS10になってIMがシステムにも解放されたので
MetaMoJi製品以外のアプリでも使えるようになりました



  1. 100ページ以上のPDFでもスムーズに動く?
試したのはA5版OCR化されたPDFファイル
問題なく動いています。 しかも環境は iPad mini 初代で

iPad mini 初代 × Acase の組合せで検証
ページめくりも書き込みもまあまあついて行けるスピード
これ以降の機種ならなんら問題ないと思われる





  1. 書き込むPDF用紙サイズは元データに依存しない

  • 元データの用紙サイズのままでも
  • 用紙サイズを大きくした時どう配置するか?も選択可能
  • 後ほども変更可能だが、後からだと1枚ずつ設定し直すことに
  • → 数100枚を貼り付けるときの設定は慎重に吟味した方がいい


  1. 再編集可能な保存形式の確保
ファイル自体をエクスポート出来るので
普段はEvernoteなどで管理して
必要な時に読み込むこともできます

アカウント登録しているユーザーはMetaMoJiサービス全体でトータル2GBまで無料でクラウドサービスを利用できる。
従って、端末間のデータ同期も問題なくできるし、もしデータが競合してしまった場合はどちらも残す設計となっている。


私はEvernoteに保管しています(iPhone7PlusのEvernote画面)
ファイルの中身はEvernote上のプレビューできないので
スクリーンショットも一緒に保管している
違うファイルを一緒に保存できるのがEvernoteのいいところ


編集そのままが残っている
(このデータは別のブログで公開中 第48回配信)

だが、タグは継承されていない模様
(オリジナルデータが一段目右列に)


  1. 書き込み入りのデータを再PDF化してエクスポートしたい

アプリケーションに送る》コマンドで PDFやJPEGとしてデータを送り出せます


たとえば、私の環境ではこんなアプリに送れるようですが、どんな風に送るのか微妙なものもあります。(一部を掲載)








  1. i文庫HDっていういいものがアル
MetaMoJi Note では書類内のテキスト検索ができない。 
それをカバーしてくれるのがi文庫。 
閲覧に長けているので見開き(本のように)閲覧できるのがいい

「TLE」をテキスト検索した結果。 Evetnoteと違ってOCRしか検索できない
(手前の手書きした "TLE" はヒットしていない)

ちなみにここで検索している TLE とは「2行軌道要素形式」のことで 簡単に言うと
宇宙空間に存在している地球を周回する浮遊物を登録管理するフォーマットのこと



  1. 実は今回MetaMoJiNoteへのインポート元は全てi文庫HDで閲覧管理していたデータでした

i文庫HDでの画面
ここでは管理閲覧をしているPDFを【他のアプリで開く=渡す】しています

MetaMoJi Note を選んでPDFを渡す(i文庫内のデータは消えたりしない)


i文庫については既に紹介済み(当時はドワンゴに買い取られる前だった)
ガイドブックをOCR処理して持ち歩こう 02
ガイドブックをOCR処理して持ち歩こう 03


今回はこれにて

Macで音楽クラブの Kさん、 とにかく、このアプリがイチオシです









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