デジタルディバイス持ってるのに、まだ海外旅行にガイド本(ブック)持って行くの?
せっかくだから、iPadやiPhoneにガイドブックが入ったらどうだろうか?
どこまでできるか、既存のアプリと一手間加えた手作りガイドブックなどを較べてみた話の第一弾。
既存のアプリ、どこまで使える?
手始めに、既存のアプリを較べてみた。
アプリで完結できるなら、それが有り難い。と、思ったのがそもそもの始まり。
試したのは代表的なもの2つ。
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まずは、「るるぶデジタルストア」
アプリ(デジタル書籍ブラウザ)は無料。 | |
「デジタルストア」というだけあって デジタルキャビネットというより、ショーケースのイメージが強く、最初は操作に戸惑う。 | |
やはり、デジタル書籍の販売な印象がここにも。 刷紙の「るるぶ台灣'13」を入手済みの為、「立ち読み」を選択して、無料版をGetしてみた。 ちなみに、紙の方は1冊1,000円。 デジタル版が800円。 だがしかし... である。 | |
無料版を開いたところ。 むむむ... がっかり。
スクリーンショットを残すのが精一杯。 本はただの写真だ。 | |
テキスト情報としては 写真になったページイメージから《スポットリスト》をタップすると出てくるこれが唯一だ。 ただ、テキストのコピーもできないのは相変わらずだ。 これはどうやら、ページに呼応したデータとなっているようなのだが 《電話番号》をタップすると電話が起動し、ダイヤルする(要るか?この機能) 《MAPへ》をタップするとGoogleMapのモバイルサイトが起動して...現場にピンが立っていた。 | |
左図は「国立故宮博物院」をタップした結果。 ご存じの通り、ネットワークに繋がっていなければ表示されない。 これはお世辞にも良心的とはいえない。 で、《A》をタップすると情報が出てくるか? と思いきや 何もなかった。 非常にザンネンなアプリであり、電子書籍である。 |
次に、「マップルリンク」
結論から言うと、これが素晴らしいアプリなのだ!
このアプリも無料。 これは本当に「アプリ」なのだ。(電子書籍ショーケースではなくて) マップルリンクには「海外版」と「国内版」の2つがある。 海外版は アイコンに赤いWORLDの帯がある。 このアプリはダウロードの前に、対応書籍を本屋さんで購入する必要がある。 結果 アプリは無料だが、書籍代が必要ということになる。 書籍に綴じ込まれているQRコードをiPhoneで読みとるところから始まる。 iPad miniでもやってみたが対応機種外(たしか5インチ未満対応)ということで、活用できない点が悔やまれる。 アプリ評価で「QRが読み取れない」など使えないとの書き込みを見かけるが、対応機種を読んでから出直してこい と言ってやりたい。 | |
今回、該当書籍はこの2冊。 一旦、キャビネットに登録される。 いきなりダウンロードを始めることはないが、逆に登録して安心したまま渡航すると大変なことになるので(パケット代など)ダウンロードは自宅で済ませておくことを忘れずに。 | |
「トラベルデイズ」をDLすることに。 この書籍は287ページで1,470円。 その情報が73.7MBに集約されている。 追加料金は不要である。 | |
これが主なタスク。 紙の写真は「旅の基本情報」という読み物だけとなっていて、 それ以外の情報は全てこのアプリの為に「データ」というカタチで存在して、適材適所に閲覧できるようになっていた。 | |
高雄中心部の地図をみてみた 《ツール》で次のステップが選べる。 これがなかなかの優れものだった。 | |
「るるぶ」と較べてみた。
地図から掲載ページをみつけて、詳細情報を表示することもできる。 ページ検索でエラーが返って来る箇所も存在することが後日判明したので、追記しておく。 | |
左図は214ページに掲載の情報一覧。 《高雄牛乳大王》の情報が見たかったのだ。 ちなみに《100Km超》とは、現在地(この時は日本)からどれだけ離れているか?ということを示すことができるようだ。 | |
《高雄牛乳大王》の詳細。 細かさは一目瞭然。 これを オフラインで行える アプリケーション内で完結できるこういった点がもっとも評価すべきだ。 | |
《ツール》から《周辺検索》してみた。 ボトムに、周辺情報が現れる。 それも《現在地》から近い順に、距離まで表示されている。 検索はカテゴリフィルターも備わっていてすぐに目的のものを探せそうだ。 | |
《高雄阿婆仔冰》をタップしてみた。 ちなみに 日本でいう甘味処(冰は氷の意味)。 台灣では、豊富な南国フルーツとタロ芋など白玉粉のような食感の餅・団子、甘く煮た豆類を併せて、夏冷たく、冬暖かい甘味を出す専門店が多いのが。そして、非常に甘いのも特徴。 《案内地図》は、《現在地》からのルートを表示する機能があるようだ。 |
ということで、「マップルリンク」に軍配。
書籍が手元にあって、パラパラめくりながら気になる情報を自宅で《お気に入り登録》しておき、実際の街歩きでは、iPhoneに入れたオフラインで活用できるマップルリンクで道案内してもらう というのが理想型な気がした。
さすが、地図の出版社。発想がより実用的で、地図を購入する人の心理分析( =計画が比較的綿密)が会社の気質まで行き届いている気がする。
私の場合、完全に「マップルリンク」向きだった。
「るるぶ」デジタル版は、紙るるぶと全く同じものを写真化して、最低限(あれっぽっち)のものを情報として追加しただけのものだった(それであの値段...)
どちらかしか持たず、デジタルの方がちょっとオトクですよ ってカンジだが、非常に見にくく、付箋することだってできないのだ。
同じ、JTBパブから発売の「ララッチタ台北」も持っている。が、そちらのデジタル版はないので、未テストなのだが、変わらないと思うし、体験版が購入版になったからといって、このヘンのことが劇的によくなっているとも考えにくいので、評価はこのままにしておく。
どなたか、勇気ある「るるぶ派」な方がデジタル購入版を入手されて、「マップルリンク並み」だった場合、このエントリーの訂正版を作成したいと思う。
その時は 誰か、ご連絡をいただきたい。