「それでもまだ、3大キャリアですか?」と訊ねたい。
iPhone5scの発表があり、各社の価格が出そろったところで
どうしても黙っておけなくてエントリーしてしまた。
ちょっと長いが、お付き合いいただきたい。
最近滅多に書かなくなったAppleネタを書かせるのは、
日本3大キャリアが、 世界で一番iPhoneを愛している
「国別スマホメーカーシェア輝くダントツNo1の日本」
に住む普通のヒトたちの 足下みるような価格帯を出してきたからだ。本当に愛しているのは少数で、手頃な価格で自慢できるアイテムとして最適だから一番売れているんじゃないかと私は思っている。あと、アップルのきついノルマのせいでキャリアは必死になっていて、キャンペーン構成がスゴイからとか...
どうしたら199ドルが68,040円になるのか?
まァ、円安だしねぇ...って、
1ドル340円くらいなら、話はわかる。
おいおい、ほぼ変動相場制前の価格じゃん!(固定の時は1ドル360円だった)
あるキャリアの価格表(機種変更抜粋)
機種変更 | ||||
16GB
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32GB
|
64GB
| ||
iPhone5S 機種代金 | 分割支払金 (支払い総額現金 〈割賦〉販売価格) | 2,835円×24ヶ月
68,040円
| 3,255円×24ヶ月
78,120円
| 3,675円×24ヶ月
88,200円
|
条件を満たした時の 月額割引き(2年間総額) | -2,245円×24ヶ月
-53,880円
| -2,235円×24ヶ月
-53,640円
| -2,230円×24ヶ月
-53,520円
| |
実質負担額 | 14,160円 | 24,480円 | 34,680円 | |
アップル発表額
| $199 | $299 | $399 |
月額値引きは実際意味はない。
だって、キャリアが足したり引いたり自由にやってるだけで、私らに「選択した」という実感がないから。
夜中の発表はキャリアへの卸価格と思うしかない... 私らに直接関係ある値段じゃない。
そう思いましょう。そして、こんなにもいろいろ不透明で、丸め込まれるのなら(いや、自分でちゃんと調べればいいのだけれど)キャリアに年貢取られなくてもいんじゃないの? という発想になるのは私だけではないはず。
これまでの、日本市場につきまとってきた「不自由」の上にこんな仕打ち... いったいいつまで耐え続けるんですか?
考えさせられる材料を
どこまで見せるか悩んだが、とりあえず個人情報以外は見せることにした。
以下は、今年に入ってからのアンドロイドスマホTHC Jに掛かる実際の請求書。
2013年ある月の請求書。 機種はHTC JをLET使い放題プラン、たまにWi-FiテザリングでPadでも通信。 |
ここで「708,679円もしたんだー、パケ放題入っててよかったね」というのが普通の会話なのだが、
本当にそうだろうか? 検証してみた。
この会社の 割引き前のパケット通信料は 0.1円/パケット(税別) である。そこから算出で約70万という金額で示されている。本当はハナからそんなにしないのに。
請求書金額から、パケット料を算出すると7,086,790パケットということになる。
パケットってなに? 実際分かりにくいかもしれないが、実際このままのほうがこの先やりやすいので、「ある単位」くらいに覚えておいてそのまま進めていくことにする。
以前、このブログでも検証時に何度か登場しているが、
1GB = 1,024MB = 8,388,608パケット である。←これ、覚えておくと便利デス。
算出法などの助けが必要な方は過去のエントリー〈HUAWEI社のプリペイドSIM〉でちょっとメモしているので、そちらも見てほしい。
ユーザーは会社員で、仕事中スマートフォンを触らないという環境。自宅に高速Wi-Fiがあるという条件付き。けれど、通勤はスマホいじり倒してるし、遊びに行ったり、GoogleMapsで地図ナビ使ったり、テザリングでPadも使っている。
それでもこの数字は極端に少ないわけではなく「ほぼ標準」とみていいと思う。ここ6ヶ月の請求書をざっと見たところ、一番少なくて650万パケット、最大で850万パケットだった。
キャリアの割引き前価格は「LETフラット 5,700円」と通信接続料(いわゆるプロバイダ料)が別途300円必要で、合計6,000円(税別)支払っていることになっている。
パケ放題プランでは1人のヘビーユーザー(めちゃくちゃ使う人)を他40人ほどで支えているという試算がある。「支える」とは、金銭的に会社が損しないようにカバーして、結局そんなに使っていない人からも集めている ということだ。
つまり、あなたが、ハイスペックPCにテザリングしてバリバリ仕事するような 1/40のヘビーな人でないかぎり、このプランは「お徳」そうに見えてお徳ではないことになる。
しかも、ナントカ割とか、おかえりナントカとか、キャンペーンは突飛なことは全くなくほぼ横並び。
2年ごとにMNPする人だけが得をする非常に面倒クサイ仕様になっている。
この不条理に気がついたなら、仮想移動体という選択肢もアリかも。
今までは「SIMロックフリーの携帯が準備できたら」という前置きがあったが、それももう古い!
「今回のiPhone5scトータルの支払い価格見たら、SIMロックフリーiPhoneでも値段は変わらないんじゃないの?」という声をチラホラ聞き始めた。
コレ、前から言ってる。
こんな毎回新型iPhoneが出る度に大騒ぎして並ばなきゃいけなかったり、何かを抱き合わせで買わされたり、そうじゃなきゃ売ってやんない!とか 販売するだけなのに何故か「ウチが作りました」くらい強気で、おおよそ客に「選択した」気にさせないモヤモヤして不透明な買い物で、結局不必要に払うのなら 三大キャリア以外の選択肢もある。
何度も登場する、二大Mobile Virtual Network Operato(仮想移動体通信業者)だ。
なかでも二大MVNOはサービスも充実していて 一般人が普通の範囲で使うには十分カバーできる内容になっている。
日本通信とIIJ(インターネットイニシアティブ
それぞれの特徴を、先のパケット通信サービスを軸に紹介する。日本通信 b-mobile | インターネットイニシアティブ IIJ mio | ||||
プ ラ ン 名 | スマートSIM 980 | スマートSIM 1980 | スマートSIM 2980 | ライトスタート プラン | ファミリー シェアプラン |
月 額 基 本 料 | 980円 | 1980円 | 2980円 | 1974円 | 2940円 |
提 供 SIM | 1枚 | 1枚 | 3枚 | ||
初 期 費 用 | 3,150円 | 3,150円 | |||
プ ラ ン 内 容 |
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追 加 購 入 | 100MB/515円 TurboCharge | 100MB/315円 (今月から値下げ) | |||
音
声 通 話 追 加 プ ラ ン | スマホSIM LTE
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備
考 | *通信規制対象となるデータ量あり。
| *通信規制対象となるデータ量あり。
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どれを選ぶか?は、自由だ... けど。
なんとなく答えは見えてきたかんじ。余談だが、
7月のにはIIJから「今後のサービスへの要望」というアンケートが来た。
良い点、悪い点、あったら嬉しいサービスなど、30分以上かけて答えさせてもらった。
その後、この9月からいろいろ改善された!
どちらを向いて仕事してるか、この差は非常に大きい。
新規回線数がいくつだの、流出がいくつだの... マスコミも業界もいい加減にしてほしいものだ。
ま、割引きやMNPのキャッシュバックがで計算したら とか、言い出したらキリがないし、それでいいならそうすればいい。だから、その手の指摘は今回受け付けない。
けれど、ちょっとでも価格のからくりに疑問を感じたら検討してみてもいんじゃないか?と。
月々の請求書を見れば、自分のパケット量くらい計算できるわけだし。
結果。音声通信にこだわらなければ、月額3000円切って利用できる
どちらも、LTE対象だが、香港版iPhone(SIMロックフリー)ではこれらのLTE利用ができない点は特筆すべき点である。
iPhone5ではMVNOのLTE(回線はdocomo提供)は利用不可だ。LTE対応ルータとの組合せでいいかなと思う。
前機種(iPhone4)の時は遅いと感じていたが、iPhone5になり処理速度が上がったせいか、今現在iPhone5で直接LTEを使えなくとも不便を感じていない。
iPhone5scで世の中がごたごたしている今のうちにiPhone5のSIMフリー版[モデル番号 A1429(GSM)]を手に入れるというのもゼンゼンあり だと思う。
iPhone5scももちろんいいけど、こちらはLTEのカバー帯域がそれぞれ要検討事項で、今回、香港モデルではソフトバンクしか利用ができなさそうなど、いろいろ複雑だ。
iPhone5。なかなかいい選択肢だと思うけどな。
バックアップで、050サービスにお世話になればいい。
050サービスについてはまた次回。
これくらいなら、特別高くない。良心的な値段。
2年超えたら、(超えても)同じ使い方なのに、請求書の金額が高くなるとかないし。